スター・ウォーズで学ぶユング心理学| ユングは「どう活かす」のか?

目次

はじめに

私は、自分が生きやすくなるために心理学を学んでいます。

本や解説を読んでいて、

フロイトは「過去の傷を癒すため」
アドラーは「これからの生き方のため」

でも……
ユングだけが、どう活かせばいいのかわからない。

集合的無意識。
ペルソナ。
シャドウ。

言っていることは“なんとなく”わかる。
でも、それを明日からの生活にどう結びつけたらいいのかが見えなかったんです💦

ユングについて

ユングについて調べてみると、

カール・グスタフ・ユングは、スイスの精神科医です。
師匠であるフロイトと決別し、独自の心理学を作り上げました。
人の心には、個人を超えた深い無意識がある」と考え、神話や物語の中に人間共通のパターンを見出しました。

ユングを上記のようにまとめて思うことは、やっぱり、難しいと感じました

もう少し優しい言葉で理解しようとすると
ユングは
「どう行動するか」ではなく、
人の心は、どんな物語として成長していくのか」を描いていた人なのかもしれません。

だからこそ彼の考え方は、どこか神話や物語に近く、
少しスピリチュアルに感じられるのかもしれません。

スター・ウォーズとユング

調べてみるとユングに影響を受けている映画、小説、漫画などの作品がかなりあるようです。


私が大好きなスター・ウォーズ も、ユングの世界観に影響を受けている作品の一つだと知りました!!
スターウォーズって、見れば見るほど深いんですよね😀

ユングをスター・ウォーズ から学んでいこうと思い、この記事を書きました。

(※この記事はエピソード1〜6のネタバレを含みます。また、独自の解釈も含まれます)

スター・ウォーズという物語

物語の中心にいるのは、
“選ばれし者”と予言された少年――アナキン・スカイウォーカー。

彼は本来、銀河に平和をもたらす存在とされていました。

しかし、厳しいジェダイの教えと、
不安や孤独につけ込むシスの働きかけによって、
少しずつ追い詰められていきます。

やがて彼はダークサイドに堕ち、
ダース・ベイダーとなります。

その結果、共和国は崩壊し、銀河は帝国の支配下へ――。

時が流れ、息子のルーク・スカイウォーカー が現れます。
彼は父とは違う道を選び、希望を取り戻そうと戦います。

そして最終的に、
アナキンは息子の想いによって心を動かされ、
最後に“父”としての自分を取り戻し、光の側へ帰っていきます。

そしてこの物語は、ユングの言う

・ペルソナ(社会の顔)
・シャドウ(抑圧された影)
・自己(本当の自分)

の物語としても読むことができます。

(ライトサイド=「良い子でいなきゃ」というプレッシャー=ペルソナ
ダークサイド=抑えきれない怒りや執着=シャドウ

※ペルソナは本来、社会の中で生きていくために必要な「役割」でもあります。
ただ、それが強くなりすぎると「こうあるべき」に縛られて苦しくなることがあります。

ルークとアナキンは「心の象徴」とも言えそうです。

ルークは、光と闇の間で揺れ動きながら成長していく存在。
アナキンは、闇に堕ちながらも、最後にそれらを統合していく存在です。

スター・ウォーズのすごいところ

スター・ウォーズの主人公といえばルークです。

私も父の影響で、エピソード4〜6を先に観ました。
(リアルタイムで観た方は、どんな気持ちだったのでしょうか…?)

その後、エピソード1〜3が公開され、
私はとても驚きました。

これは単なる続編ではなく――

ルークの物語の「前日譚」であり、

同時にアナキンの物語だったのです

アナキンの人生は、
栄光と転落、そして贖罪の物語。

光と闇のあいだで揺れ動く「人の心」を、
とても美しく、そして悲しく描いています。

もう少し、アナキンを中心に見ていきたいと思います。

ユング心理学で見るアナキンの心

ユングは、人の心の中には
「光」と「闇」の両方があると考えました。

そして大切なのは、
どちらかを消すことではなく、
その両方に気づき、受け入れていくことです。

アナキンはもともと、
大切な人を守りたいという強い“光”を持っていました。

でも同時に、
失うことへの恐れや、不安、怒りといった“闇”も抱えていた。

本来ならこの両方は、
どちらも大切な感情です。

しかし――

ジェダイは彼の気持ちを否定し、
感情を持ってはならない」と教えました。

でも感情は、消えるわけではありません。

無意識の奥に押し込められていくだけです。

そして、最愛の妻パドメの死の夢。

悪夢と押し込められた感情は――
むしろ強くなっていきます。

しかし、誰も彼の気持ちを
本当の意味で理解してくれませんでした。

気持ちを肯定してくれた唯一の存在

彼は英雄であり、
フォースに選ばれし者でもありました。

だからこそ、その期待に応えようと苦しみ続けた。

それはまさに、
こうあるべき自分(ペルソナ)」に縛られていた状態とも言えます。

そんな彼の感情に理解を示したのは、
師のオビ=ワンでも、愛するパドメでもなく、

パルパティーン でした。

彼はアナキンの押し込められた感情(シャドウ)を、
初めて「肯定」した存在だったのです。

それは同時に、
彼の中にあったシャドウを引き出し、言葉にしてくれる「代弁者」のような存在でもありました。

アナキンは「闇に堕ちた」というよりも、

ずっと見ないようにしてきた自分の一部に、
飲み込まれてしまったのかもしれません。

シャドウを知ること

これは、 遠い銀河の物語ではなく、

私たちの中にも、同じように起きていることなのかもしれません。

こんな感情は持ってはいけない」と押し込めた気持ちが、 気づかないうちに大きくなってしまうこと。

誰にでも、あるのではないでしょうか。

シャドウを知ることで、自分の怒りや不安を”悪いもの”と決めつけるのをやめてみようと思いました。

ユングの心理学は、
「正しい自分になる」ためのものではなく、
「自分の中にあるものに気づき、受け入れていく」ためのものなのかもしれません。

小説版もおすすめです

エピソード3の小説版は、
映画だけでは描ききれない心情が丁寧に描かれています。

オビ=ワンもパドメも、
アナキンを心から愛していた。

それでもなぜ、あの結末になってしまったのか。

より深く感じたい方には、とてもおすすめです。

おわりに

では、なぜアナキンは、
ここまで自分の感情を抑え込むことになったのでしょうか。

その背景には、ジェダイの教えや、
抑圧」という心の働きが関係しているのかもしれません。

次の記事では、ジークムント・フロイト の視点から、
この問題をもう少し深く考えていきたいと思います。

読んでくださり、ありがとうございました☺️
明日も、素敵な一日になりますように😄

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この記事を書いた人

ブログ「心音」の管理人、こはくです。
看護師・保健師・養護教諭の資格を持ち、介護・対人支援の現場に10年以上携わってきました。
自分自身もADHD傾向による生きづらさを感じてきた当事者です。
現場で出会ってきた方々の姿と、脳科学・心理学の学びを重ね合わせながら、自分とやさしく向き合うためのヒントを綴っています。グリーフケアや暮らしの工夫についても、実体験をもとに、自分のペースで発信中です。

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