ADHDグレーゾーン でも困りごとはあるという現実
『はじめに』でもお話しているとおり、私は自分の中にADHD(不注意優位型)の傾向があると感じています。けれど、医療機関で診断がつくレベルではありません。
診断がつかないということは、医学的には「日常生活に支障がない」と判断されているということです
今日は、そんな診断名のつかない「グレーな生きづらさ」の正体について、診断基準である『DSM-5』から紐解いていきたいです。
「DSM-5」とは、世界的に使われているという心の診断基準です。
なんだか難しそうな名前ですが、いわば「脳の個性のチェックリスト」のようなもの。
その中でも、私のような「不注意(ADD)」タイプに関連する項目をいくつか挙げてみますね。
◯ ついうっかり、細かなミスをしてしまう
◯ ひとつのことに集中し続けるのが苦手
◯ ぼーっとしていて、話を聞いていないように見えることがある
◯片付けや、段取りを組むのがどうしても苦手
◯探し物が多く、大事なものを失くしやすい
◯外の音や景色にすぐ気を取られてしまう
◯支払いや約束など、日々のルーティンをうっかり忘れる
※これらは『DSM-5』の基準をまとめたものです。
診断は専門の医師が行うものなので、あくまで「こんな感じかな」程度で見てくだされば幸いです。
でも、実はこれにたくさん当てはまったからといって、すぐに「診断」がつくわけではないんです。
そこには、ちょっと意外な「境界線」がありました。
診断の鍵は「生活の支障」のレベル
例え、チェックリストにたくさん当てはまっていても、診断されないとのことです。
「医学的には“著しい支障がない”と判断される範囲」という点にありました。
病院で「著しい支障」と判断されるのは、例えばこんなレベルとのこと
お金の面: 管理ができず、借金が膨らんだり、光熱費を払い忘れてライフラインが止まってしまう。
環境面: 掃除ができず、いわゆる「ゴミ屋敷」のような状態から抜け出せない。
心身の面: 特性が原因で、うつや適応障害などの「二次障害」を引き起こしてしまっている。
(※あくまで私が調べたことを載せています。お困りがある方は専門機関にご相談ください。)
この「生活ができている」という状態は、病気ではなく「個性の範囲」とみなされます。でも、だからといって「悩みがない」わけではないんですよね。
診断基準には満たなくても、日々の中で「なんだかしんどいな、疲れるな」と感じることは確かにあります。
これは、周りと同じように振る舞うために、脳がフル回転して不注意をカバーしている状態だと、考えられます。
普通に見せるための努力 カモフラージュ
周りに浮か浮かないよう、『普通の人』を演じるための努力。
外からは普通に見えても脳には負担がかかっています。
これを専門用語では「カモフラージュ」(マスキング)と呼ぶこともあるそうです。
だからこそ、私は「診断がつかないから大丈夫」と無理をするのではなく、「自分の脳にはこういうクセがあるんだ」と理解して、自分を助けてあげる工夫を大切にしたいと思っています
工夫の一つ グラウンディング
例えば、ネガティブなグルグル思考(反芻思考)が止まらなくなったとき。
私は心の中で「扁桃体、教えてくれてありがとう」と声をかけます。
(扁桃体とは、脳の警報器です。扁桃体は否定すると更に警報を鳴らすため、「ありがとう、また後で考えるね」とセルフトークすることで落ち着くようです。)
不安を教えてくれた自分(脳、扁桃体)に感謝して、深呼吸をしたり、足の裏の感覚に集中して足踏みをしたり……。(これをグラウンディングといいます。)
そうすることで、体の感覚が今ここに戻り、空回りしていた脳の前頭前野(脳の司令塔)が、少しずつ落ち着いてくとのことです。
私はこれからも、「等身大の工夫」を積み重ねていきたいと思っています。
そんな「うっすらグレー」な私なりの試行錯誤のプロセスを、これからもこのブログで発信していけたら嬉しいです
読んでくださりありがとうございます😊
皆さまにとって、明日も素晴らしい1日でありますように😄
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